1/3

Room 214『最後の忘れ物』 Cat & Goldfish Brooch Rose Hotel Paris Archives

¥2,400

残り1点

International shipping available

Rose Hotel Parisには、
毎年同じ季節に訪れる老婦人がいた。
彼女は誰とも多くを語らず、
窓辺の椅子に座りながら
静かに本を読んで過ごしたという。
ただひとつだけ、
必ず持ち歩いていたものがあった。
小さな金魚の飾りだった。
それは遠い昔、
幼い息子が祭りで買ってきたものだったらしい。
息子は大人になる前に病で亡くなった。
けれど彼女は、
その小さな金魚だけは手放せなかった。
「忘れてしまうのが怖いの」
そう呟いたと、
当時の客室係は記録している。
ある年の秋。
彼女はいつものように宿へ来て、
そして二度と戻らなかった。
部屋を片付けた時、
机の上にはこの飾りだけが残されていた。
猫は金魚を捕まえているように見える。
けれど記録係は、
別の意味があるのではないかと考えた。
忘れたくない記憶を、
どこにも行かないように抱きしめているのだと。

【Archive Note】
客室番号:214
記録名:最後の忘れ物
分類:遺された追憶品
発見場所:窓辺の読書机
状態:良好
所有者:不明

【Details】
サイズ:約5.5×4.2㎜
素材:合金
カラー:ゴールド

このブローチは、
失いたくなかった思い出を静かに抱き続けた記憶を閉じ込めた
Rose Hotel Paris Archives Collection のひとつです。

International shipping available

¥2,400